今回はMAATEEから入荷したとあるシャツについてご紹介致します。
ブログでは一つの商品に特化して書くことはあまりないのですが、個人的に思い入れのあるアイテムなのでご紹介致します。
今週のMAATEEの入荷はリネンプルオーバーメインで、何処のお店さんもやっぱり紹介してた。勿論当店も仕入れてますが、こっそりと同時にこちらのシャツも入荷してきました。
オックスフォード生地のボタンダウンシャツ、通称オックスBD。
このザ定番のBDシャツですが、ゆったりしたレギュラーカラーシャツが主流の昨今では完全に影を潜めていました。
僕自身も展示会で見るまではちょっと離れていたアイテムです。
アメリカンクラシックの基本のキともなるアイテムで、僕ら世代の服好きは絶対に通ってきたアイテム。
6つボタンに深いロール、大きくラウンドした裾が特徴で、70年代のブルックスブラザーズのBDシャツそのもの。更にはフロント前たてに付いた替えボタンも再現。INDIVIのシャツにしても、アメリカ製のシャツってここに替えボタンが付いているんですよね。(僕はタックインする時に邪魔になるから外す派です)
だが、MAATEE流BDシャツはこれで終わらない。
裾のガゼットは職人による手仕事で処理されており、代名詞になりつつある剣ボロのグリカン(ハンドによる閂留め)も健在でございます。
更に洗い込んだヌメリのあるオックス生地は高級GIZAコットンで表現。
20代前半の頃、セレクトショップで働いていた当時はBDシャツの第1ボタンはノータイの時はダサいから留めるなと先輩に教えられました。このBDシャツ特有の襟のロールが綺麗に出ないからです。
今シーズンは久しぶりにクラシック回帰でボタンダウンシャツを着ようと思います。
このBDシャツ、プルオーバーシャツに比べ取り扱い店は極僅からしいので、BDシャツの復権にはもう少し時間がかかりそう。
でもそういった実は他社様があまり仕入れなかったアイテムを買い付けしてた事が後から分かった時、妙に嬉しかったりします(笑)。